鎌倉山ノ内の高台の住宅

鎌倉山ノ内の高台の住宅

所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内
設計:

R style

用途:個人住宅
構造:木造
規模:地上2階建
敷地面積:229.66m²(69.47坪)
延床面積:108.44m²(32.80坪)
撮影:

松田 哲也 PHOTO-WORKS

敷地は鎌倉よりも鎌倉らしい雰囲気で緑溢れる、北鎌倉の高台。
キャンプをはじめ数々のアウトドアがライフスタイルでもあるご家族の選んだ土地は、緑に囲まれ、高台ならではの開かれた眺望を持つ、ポテンシャルの高い敷地でした。

頂いたご要望は開かれた眺望を活かすのは勿論のこと、外と内との一体感と明るい空間。
開かれた眺望の方位は北だった為、その中でいかに陽光を取り入れるかが課題でした。

間取りはLDKと水廻り、寝室とファミリークローゼットを1階に配置し、基本的な生活は1フロアで完結。2階は2部屋の構成。
外の庇から一枚で上げた屋根は、玄関ホール・リビング・ダイニングを勾配天井で高さのある心地良い空間に、勾配天井で続く2階の畳スペースも一体となり、そこから南側からの陽光をふんだんに取り入れる工夫をしました。
道路面から階段を上がると正面には玄関、右手にはリビングダイニングと一体となった広いウッドデッキスペース。
ウッドデッキ下はストーブ用の薪置き場に。
外壁、屋根はガルバのブラックでシックな風合いに。
玄関を入るとJeepのフロントグリルが出迎え、配線剥き出しののツイッチや配管など、コンセプトは古い町工場。
高天井、勾配天井のLDKの空間は白をベースにアクセントの壁紙と天井に貼った木毛セメント板がなんとも言えないインダストリアル雰囲気に。
空間の中を上がっていく階段は正面からは薄く木口が見える拘った仕上げに。
階段や畳スペースの手摺はスチールのブラックで、薪ストーブと共に空間のアクセントに。
床材はオーク材を採用し、キッチン腰壁の側面や天端も同様にオーク材で仕上げ、少し無骨だが暖かみのある雰囲気に。

非日常の立地条件で、自然の変化を肌で感じる空間は、お施主様のこだわりが加わり続け、この先も変化していくでしょう。
ご夫婦様のセンスある拘りのお手伝いができた、素敵な家づくりでした。