鎌倉腰越のオフィス

敷地は江ノ島のほど近く、腰越海岸まで徒歩1分。海を正面に捉え、潮風が心地よく抜けるロケーションに建つ、事業主様オフィス兼店舗計画です。
1・2階を事務所、3階を貸店舗、そして最上階には海と江ノ島を一望する広いルーフバルコニーを備えた構成としました。

1階オフィスはウッドデッキへと自然につながる計画とし、外部との境界を曖昧にすることで、これからの働き方に寄り添う伸びやかな開放感を演出しています。
2階に上がると視界が一気に広がり、応接スペースからは海を望むことができます。バルコニー手摺にはスリット状のアルミ鋳物を採用し、視界を遮らず、景色を最大限生かす軽やかなラインを描きました。

外観はホワイトとブラックのモノトーンを基調としたシンプルな塗り壁とし、天然石の重厚感をバランスよく配置。そこに軒裏の天然木材がほどよい温もりを添え、海沿いの景観に馴染む落ち着いた佇まいをつくり上げています。
室内にも外観と同じく天然石や木材をポイントとして用い、外と内の素材をつなぐことで統一感のあるコーディネートに。事業主様が大切にされている企業イメージを、建物そのものの表情を通して体現することができました。

海と街、オフィスと店舗、そして企業の世界観。それぞれが自然に交差し、土地の魅力と事業の価値を高め合う一棟となっています。