鎌倉小町の木造3階建商業施設

鎌倉小町の木造3階建商業施設

所在地:神奈川県鎌倉市小町1丁目
設計:

R style

用途:店舗・事務所
構造:木造耐火構造
規模:地上3階建
敷地面積:47.25m²(14.29坪)
延床面積:90.24m²(27.29坪)
撮影:

松田 哲也 PHOTO-WORKS

敷地は、鎌倉小町通りから若宮大路へと抜ける通り沿いに位置し、観光客も行き交う賑わいのある立地。
鎌倉らしい街の趣を感じながらも、商業地としての活気が共存する場所に建つ、木造耐火構造の3階建てテナントビルです。

防火地域という条件の中で木造による計画を実現するため、建物は木造耐火構造を採用。
限られた敷地条件の中で、各階の用途に合わせた柔軟性と、街並みに対する存在感の両立を目指しました。

外観は、炭が混じった塗り壁をベースに、濃い木調の縦格子を組み合わせ、鎌倉らしい和の雰囲気を感じさせる端正なファサードに。
1階には石目調の大判タイルを取り入れ、通りに面する建物としての重厚感を持たせながら、夜には内部からこぼれる灯りや外部照明によって、昼間とは異なる表情を見せます。

1階は、入居されるテナント様が業種やブランドイメージに合わせて自由に空間をつくり込めるよう、スケルトン仕上げとしました。
通りに面した場所だからこそ、将来的な使われ方の幅を持たせ、店舗としての可能性を広げています。

2階は、物販や事務所としての利用を想定した、シンプルで使いやすい空間に。
落ち着いた色合いの床材と白を基調とした内装により、商品や家具、什器の雰囲気を邪魔しない、汎用性の高い空間としています。

3階は、事務所としての利用はもちろん、住居としても心地よく過ごせるよう計画しました。
勾配天井によって縦方向の広がりを生み出し、木貼りの天井が空間に温かみを添えています。
さらにロフトスペースを設けることで、限られた面積の中にも奥行きと余白を感じられる構成としました。

賑わいのある鎌倉の街中にありながら、素材感や光の見え方、各階の使い方に丁寧に向き合うことで、テナントビルとしての機能性と、建築としての上質さを兼ね備えた建物となりました。